解説動画の作り方|企画から収録までの手順

Lauren Mercer · 2026年9月3日 · 約8分で読めます

解説動画を収録しているデスクとカメラ

解説動画は、映像の見せ方より「何を主張するか」で決まります。素材を集めてから構成を考えると、たいてい情報を並べただけの動画になります。先に主張を1文で決めて、それを支える材料を集める。この順番だけで、完成度が大きく変わります。ここでは企画から収録までを4段階に分けて説明します。

解説動画と、手順動画・Vlog の違い

手順動画は「やり方」を伝えます。Vlog は「体験」を共有します。解説動画は「主張」を伝えます。この違いが、構成のすべてを決めます。

手順動画なら、順番どおりに並べれば成立します。解説動画は、主張に対して 材料を配置しないと成立しません。同じ素材でも、主張が違えば並べ方が変わります。

視聴者が解説動画に期待しているのは、情報そのものではなく「その情報をどう解釈すべきか」です。事実を並べただけでは、検索して調べるのと変わりません。

手順1 — 調べる前に主張を決める

最初にやることは、伝えたい主張を1文で書くことです。「〇〇は〜だと言われているが、実際は〜である」という形にすると、動画全体の骨格になります。

この順番が逆になると失敗します。先に調べ始めると、集めた情報に引っ張られて主張が曖昧になり、「いろいろな見方があります」で終わる動画になります。

主張が決まったら、それを支える材料と、反論になりそうな材料の両方を集めてください。反論に触れない解説動画は、視聴者に「都合のいい話だけ集めた」と受け取られます。

手順2 — 話し言葉で原稿を書く

解説動画は原稿があったほうが確実に良くなります。主張を筋道立てて伝える必要があるので、その場で組み立てると必ず脱線します。

ただし、読む文章として書くと硬くなります。1文を短く切り、接続詞は「だから」「でも」といった話し言葉にし、主語を省いてください。書いたあとに声に出して読み、口が引っかかった箇所を全部直します。

長さの目安は、日本語で1分あたり300文字です。10分の動画なら約3,000文字。スピーチ時間の計算ツール に貼れば所要時間が出ます。構成の作り方は YouTube台本の書き方 でテンプレート付きで扱っています。

手順3 — テレプロンプターで収録する(ナレーションでも)

顔を出す解説動画では、原稿を見ずに話すのは無理があります。テレプロンプターをカメラの近くに置けば、原稿を読みながらレンズを見たままにできます。

顔を出さないナレーションの場合も、プロンプターを使う意味があります。手元の紙を見ると視線と姿勢が下を向き、声のこもり方が変わります。画面に流したほうが、姿勢を保ったまま読めます。

スクロール速度は自分の実測値に合わせてください。解説動画は情報量が多いので、少し遅めのほうが伝わります。280〜300文字/分から始めるのが無難です。無料オンラインプロンプター はブラウザで使えます。iPhone や iPad で撮るなら カメラモード が撮影中の映像に原稿を重ねます。

手順4 — 映像ではなく論理で編集する

編集で判断すべきなのは「この映像が良いか」ではなく「この部分は主張に必要か」です。良く撮れているカットでも、主張を進めないなら削ります。

具体的には、原稿の段階で決めた主張を紙に書いて手元に置き、各パートがその主張のどこを支えているかを確認しながら切ります。支えていない部分は、どれだけ手間をかけて撮っていても落とします。

図やテロップは、言葉で説明しにくい関係を示すときだけ入れてください。話している内容をそのまま文字にすると、視聴者は読むほうに気を取られて音声を聞かなくなります。

長さと形式の目安

解説動画の長さは、主張の複雑さで決まります。主張が1つなら5〜8分、前提の説明が必要な主張なら10〜15分。20分を超える場合は、主張が2つ以上混ざっている可能性が高いので、分割を検討してください。

密度は高すぎても伝わりません。情報を詰め込むほど良いわけではなく、主張から外れた情報は入れないほうが理解されます。話す速さも、速いほど情報量が増えるわけではありません。

よくある質問

解説動画に原稿は必要?

必要です。主張を筋道立てて伝えるため、その場で組み立てると必ず脱線します。ただし読む文章として書くと硬くなるので、話し言葉で書いて、声に出して直してください。

顔を出さないナレーションでもプロンプターは使う?

使う意味があります。手元の紙を見ると視線と姿勢が下を向き、声のこもり方が変わります。画面に原稿を流したほうが、姿勢を保ったまま読めます。

解説動画は何分くらいが適切?

主張の複雑さで決まります。主張が1つなら5〜8分、前提の説明が必要なら10〜15分です。20分を超える場合は主張が2つ以上混ざっている可能性が高く、分割を検討してください。

原稿は何文字書けばいい?

日本語は1分あたり300文字が目安です。10分の動画なら約3,000文字。解説動画は情報量が多いので、話す速さは280〜300文字/分と少し遅めにするほうが伝わります。

情報は詰め込んだほうがいい?

逆です。主張から外れた情報を入れると理解を妨げます。編集で判断すべきなのは「この映像が良いか」ではなく「この部分は主張に必要か」です。

Lauren Mercer Lauren MercerLauren Mercer は台本づくり、カメラ前での話し方、動画制作のワークフローについてオンライン講座を制作・販売している。原稿から画面までの全工程——AI ライティングツール、収録環境、そして一人で教える人の足を止める摩擦点——について書いている。

原稿を見失わずに収録する

原稿を貼り付けてカメラの近くに流すだけ。顔出しでもナレーションでも、姿勢と視線を保ったまま読めます。iPhone・iPad・Mac、ブラウザでも無料です。

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