無料のテレプロンプターアプリ|無料の範囲はどこまでか
「無料」と書かれたテレプロンプターアプリは多いですが、無料のまま最後まで使えるものは限られます。多くは録画に透かしが入る、原稿の保存数に上限がある、クラウド保存に登録が必要のいずれかで止まります。どこで止まるかを先に知っておけば、撮影の直前に課金を求められて撮り直しになることはありません。この記事では無料の境界線がどこにあるかだけを扱います。どのアプリが自分に合うかという比較は テレプロンプターアプリの比較 にまとめています。
「無料」には3種類ある
アプリストアの「無料」表示は、料金体系を区別しません。実際には次の3つが同じ「無料」として並んでいます。
- 完全無料。機能制限も期限もなく、課金の導線がない。数は少ないです。
- 無料試用。7日間などの期限つき。期限を過ぎると開けなくなるか、原稿が読み込めなくなります。
- フリーミアム。無料のまま使い続けられるが、一部の機能が有料。テレプロンプターアプリではこれが最も多い形です。
問題になるのは3番目です。無料のまま使えるので試用期限で気づく機会がなく、必要になった機能がちょうど有料側にある、という形で後から分かります。だから「無料かどうか」ではなく「何が有料側にあるか」を先に見てください。
無料版で最初に当たる4つの制限
テレプロンプターアプリの有料化ポイントは、だいたいこの4つに集まります。
- 録画への透かし。アプリ内のカメラで撮影すると、書き出した動画にアプリ名のロゴが入ります。SNS に上げる用途では実質的に使えません。
- 録画時間の上限。1本あたり3分・5分などで切られます。ショート動画なら足りますが、解説動画や講義には足りません。
- 原稿の保存数。3件・5件までという上限。1本撮って消せば回りますが、原稿を貯めて使い回す運用はできません。
- 音声追従スクロール。読んだ声に合わせて原稿が進む機能は、有料側に置かれることが多いです。
逆に、無料でもほぼ必ず使えるのは、原稿を貼り付けて自動スクロールで読む、文字サイズと速度を変える、左右反転して撮影する(ミラー用)——この基本部分です。ハーフミラーを使わず画面をそのまま読む使い方なら、無料の範囲で完結します。
主なアプリの無料の範囲
日本語で検索したときに実際に出てくるものを挙げます。無料の範囲は変わることがあるので、課金画面は自分でも確認してください。
Teleprompter-Scrolling Scripts。本サイトのアプリです。iPhone・iPad・Mac に対応し、原稿の作成と保存、自動スクロール、速度と文字サイズの調整、カメラモードでの撮影が無料で使えます。透かしは入りません。原稿は端末内に保存され、アカウント登録は不要です。料金の詳細 に無料と有料の線を書いています。
ブラウザ版(インストール不要)。無料オンラインプロンプター は登録もダウンロードもなしで、開いて原稿を貼れば動きます。パソコンで使う場合や、Windows・Android で本アプリが使えない場合の受け皿です。一度ページを開いてしまえば、そのタブは通信が切れても動き続けます。
BIGVU。テレプロンプターに加えて字幕の自動生成や動画編集まで含む構成です。機能は広いぶん、無料枠は書き出しの本数や透かしのところで区切られます。撮影から字幕付けまで1つで済ませたい場合には合いますが、原稿を読むだけの用途には重い構成です。
Speakflow。ブラウザで動くタイプです。音声追従のスクロールを主機能として打ち出しており、無料枠は原稿の分量や本数で区切られます。
Teleprompter Online。ブラウザ型で日本語のページがあります。インストールせずに試せる選択肢のひとつです。
ネイティブアプリとブラウザ型の実務上の違いは、起動のしかたです。アプリは開いた瞬間に原稿が出ます。ブラウザ型はページを読み込む一手間が入るぶん、インストールが不要という利点があります。撮影の頻度が高いならアプリ、たまに一度だけならブラウザ型が向いています。
カンペアプリを無料で使う
Web会議やオンライン面接で手元に原稿を出したい、いわゆるカンペとしての使い方なら、必要な機能はさらに絞られます。撮影もしないので、透かしも録画時間の上限も関係ありません。無料の範囲で完全に足ります。
必要なのは、原稿を表示して、速度を自分で送れることだけです。ブラウザのプロンプターをカメラの真下に細長く配置すれば、視線をレンズの近くに保ったまま原稿を読めます。自動スクロールは切って、手で送るほうが会話には合います。相手の反応で話す速さが変わるからです。
置き場所と視線の関係は Web面接でカンペはバレる? に詳しく書いています。
日本語で使うときに設定を1か所直す
海外製のアプリを日本語で使うとき、速度の設定だけは必ず確認してください。既定値が英語向けの1分あたり150〜180語(英語の単語数)で入っていることが多く、日本語で読むと明らかに遅くなります。
日本語の読み上げは1分あたり300文字前後が基準です(アナウンサーの読みがこの速さ)。文字数で速度を指定できるアプリならこの値から始めてください。単語数でしか指定できないアプリの場合は、原稿を実際に流して自分の読む速さに合うところまで手で上げ下げすることになります。
自分の実際の速さは 話す速度の計算ツール で測れます。原稿の文字数から所要時間を出したいときは スピーチ時間の計算ツール が早いです。
原稿を端末の外に出さない選択
無料枠の条件としてアカウント登録を求めるアプリでは、原稿がサービス側のサーバーに保存されます。ふだんの動画の原稿なら気にする必要はありませんが、社内向けの説明、未発表の内容、決算や人事に関わる原稿を扱うなら、保存先を確認しておく意味があります。
端末内に保存する方式のアプリなら、原稿は外に出ません。ブラウザ版も、貼り付けたテキストをその場で表示するだけの作りであれば同じです。登録を求められない無料アプリは、この点では扱いが単純になります。
結局どれを無料で使うか
用途で決まります。撮影しながら原稿を読むなら、透かしが入らないネイティブアプリを選んでください。ここで妥協すると書き出した動画が使えません。Web会議で手元に原稿を出すだけなら、ブラウザ版で足ります。インストールも登録も不要です。Windows や Androidで使うなら、選択肢はブラウザ版になります(Windows・PC で無料で使う、Android で使う)。
よくある質問
テレプロンプターアプリは無料で使えますか?
基本機能は無料で使えます。原稿を貼り付けて自動スクロールで読む、文字サイズと速度を変える、左右反転して表示する——この部分はほぼどのアプリでも無料です。有料になりやすいのは、録画への透かしの除去、録画時間の上限解除、原稿の保存数の追加、音声追従スクロールの4つです。
無料版で撮影すると透かしが入りますか?
アプリによります。アプリ内のカメラで撮影したときに動画へロゴが入る仕様のものと、入らないものがあります。SNS や納品に使う動画を撮るなら、この点だけは課金前に必ず確認してください。透かしが入らないアプリを選べば、撮影まで無料で完結します。
カンペアプリは無料で使えますか?
使えます。Web会議やオンライン面接で手元に原稿を出すだけなら、撮影しないので透かしも録画時間の制限も関係ありません。ブラウザのプロンプターをカメラの真下に細長く置き、自動スクロールを切って手で送る形が最も会話に合います。登録もインストールも不要です。
パソコンで無料のテレプロンプターはありますか?
ブラウザで動くものが使えます。Windows でも Mac でも、ページを開いて原稿を貼るだけで動き、インストールは不要です。Windows・PC での使い方は専用の記事にまとめています。
登録なしで使えるテレプロンプターはありますか?
あります。ブラウザ版のオンラインプロンプターはアカウント登録なしで使えます。iPhone・iPad・Mac のアプリも登録不要で、原稿は端末内に保存されます。逆に無料枠の条件としてアカウント作成を求めるサービスでは、原稿がサーバー側に保存される点に注意してください。
無料アプリと有料アプリで読みやすさは変わりますか?
読みやすさを決めるのは、文字サイズ・1行の長さ・スクロール速度の3つで、これは無料の範囲で調整できます。有料機能は撮影の書き出しやクラウド保存など、読む行為の外側にあるものが中心です。原稿を読むという目的だけなら、無料版で条件は揃います。
無料のまま、今すぐ試す
ブラウザ版は登録もインストールも不要です。原稿を貼り付けて速度を1分300文字に合わせるだけで、すぐに読み始められます。
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